なぜ大塚尚幹とコラボするのか!

 新たな仕組みを「天然住宅Life」という名前にした。「天然住宅西日本」と考えていたが、それでは名前が固すぎるからだ。
 ショウカン(尚幹)さんとは今回、ぼくの住む岡山県和気町で一緒に住宅を建てた。その前から尚幹さんには、我が家に太陽光発電のキットや太陽温水器の設置などをしてもらっていた。その頃からの知り合いだ。
 尚幹さんの仕組みはリーズナブルに入手できる。ただ住宅なると費用がけた違いに大きいので心配だった。ところが尚幹さんはすごくデザインと性能の良い住宅を予想よりも安く建ててくれた。気にしていた化学物質を使うこともなく、手の込んだ手刻みの、本格的な造りの家を建ててくれた。我が家と比べても数百万円安く、我が家より優れた機能の家を建ててくれた。  
 その秘密を説明すると、一級建築士の尚幹さんは設計料を一括で費用に計上する。それだけなら高くなりそうだが、彼は入手可能な住宅設備を調べ上げ、それを入手可能な価格のまま原価で計上する。例えばサッシなど、彼のところでは定価の四割で入れられる。六割引きだが、確かにそれで入手可能なのだ。それらの割引価格の合計は、彼の取る設計費用よりも多くなり、価格は他よりも安くなる。普通なら設計士に頼めば高くなるが、彼のやり方では逆に安くなるのだ。その買い方も徹底している。
 先日は一緒に木材の「競り市場」に参加した。そこで木材まで入手するのだから、桁違いに安い。そして純国産の木材を入手して製材、天然乾燥まで頼むのだ。  
 何より感心するのが彼のマニアぶりだ。木々の性質から一つの設備に至るまで詳しい。ぼくもマニアだが、尚幹さんとはそこでも意見が合うのだ。そして柔軟だ。新しい仕組みに対しても貪欲に追いかけていく。だからもっと良いものを提供できるようになると思う。
 「天然住宅Life」は常に更新して優れたものにしていく。それはぼくらマニアとしては当然のことだ。進んでいく国産の伝統建築の住宅に期待してほしい。